イタリア料理・歴史・文化の本レビュー |独学支援 イタリア語これも1つのはじめかた|

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 イタリア語学習本レビュー イタリア語学習本レビュー

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  7. イタリア料理・歴史・文化の本
  8. 世界の文化・食・言葉 他

  9. 【イタリア語で書かれた本の紹介】
  10. 世界の童話のイタリア語版
  11. イタリア各地のおとぎ話
  12. 日本漫画のイタリア語版

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 レビューについて

  ご紹介した本の適性は個人のレベルや学習スタイルにもよります。
感想は私の個人的感想であることをあらかじめご了承下さい。
また当方の学習が進み、後日再学習に使用した場合は再学習後のレビューを追記しています。当初と使用方法を変更したりすることによって当初と異なる感想を持つ場合があります。
※「目的」とは当方の購入した当初の目的です。

イタリア語テキストのレビュー [1][2][3][4][5][6][7][8]  

[ イタリア語テキスト新刊情報と刊行履歴 ]   

イタリア料理・歴史・文化の本 06 イタリア料理・歴史・文化の本レビュー

【丸善出版】
イタリア食文化こぼれ話
(西村 暢夫)
発売日04/2013

<感想>
イタリアの代表的な食べ物、例えば「ジェラート」や「オリーブ油」などを見出しとして、その食べ物の起源であったり、イタリア語での名の由来であったり、どのように作られているか等のコラムで構成されています。タイトル(食べ物の名前など)は日本語にイタリア語併記で書かれていますが、コラムは日本語です。必ずしも名の由来や食べ物の起源の話ではありません。「こぼれ話」なので、著者が感じたことやその食べ物に纏わる自身の経験なども多いです。また、食べ物だけではなく、食習慣や食実の道具や店の種類(例えば、リストランテやオステリア)の話や、中世の料理本もあります。個人的には、名前の由来などの話が興味深かったです。起源辞典からの引用の話(主観が入らない)と著者の体験談(主観)と中身にばらつきがあるのが少し残念な点。ですが、雑学が豊富で料理本にはない面白さがあります。
【NHK出版】
南イタリアお料理歳時記
  マンマのレシピ12ヶ月

(鈴木 奈月)
発売日01/2011

<感想>
NHKラジオまいにちイタリア語講座2007年4月号〜2010年3月号のテキストに連載されていたのの再編成版です。お料理のできあがり写真はないのですが、すべて可愛いイラストで描かれていて、全体的に温かい色合いで見てるだけで楽しい。イタリア料理本をたくさん見ている方には定番な料理が多くて目新しい感じはしないかも知れませんが、作り方もわかりやすいので、私は気に入ってます。あと、歳時とあるように12ヶ月の流れにそった季節のお料理のレシピがあります。私はレモンのお酒、Limoncello(リモンチェッロ)の作り方がのってたのが嬉しかった。家庭で割りと簡単に作れるんやぁ〜って驚いた。
【柴田書店】
ホントは知らない
イタリア料理の常識・非常識

(吉川 敏明)
発売日03/2010

<感想>
料理のレシピ本ではない。常識・非常識とあるけど、イタリアの食卓におけるマナーに関する内容よりも、料理の歴史的背景や起源に関する豆知識的な雑学本。特段イタリア料理に傾倒してないくても、日常的に知っているイタリア料理のあれこれについて書かれているので楽しく読める本だと思う。
【幻冬舎】
知識ゼロからのパスタ入門
(伊崎 裕之)
発売日07/2010

<感想>
代表的なパスタ料理のレシピ本でもあり、「パスタ」とはという、パスタの種類や生地の作り方も知る事ができます。実際に作れるように、生地作りも丁寧な解説があります。個人的にはニョッキの作り方が知れて嬉しかったです。また、「パスタはどうして生まれたか」など、パスタに関連する豆知識があったりして、レシピ以外の部分の興味深かったです。手作りしてみたい人におすすめ。
【中央公論新社】
イタリア・トマトのすべて
(大隈 裕子)
発売日12/2010

<感想>
これは読み応えのある書物です。トマトの歴史やイタリアにおけるトマトづくり、トマトの保存の近代化と昔の製法やら、ソース・料理に至るまでいろんな事が載ってます。栽培のための本ではありません。写真の掲載も多く大判なので見やすいです。
【岩波書店】
イタリア民話集(上)
(著者:カルヴィーノ 編集・翻訳:河島 英昭)
発売日05/2010

<感想>
日本語で書かれた イタリアの民話集。著者はイタリア版グリム童話を目指して、イタリア各地の典型的民話を集めてできた本。ちゃんとどこで採取か、地域名を書いてくれています。地方の特色が話にも出ていたり、楽しいです。詩のようなリズムをもって書かれているのもあれば、王子様やお姫様といった夢ある物語もあります。ナカナカな復讐話などもあるので、個人的には小さな子供に向かないと思う作品もあります・笑。収録数も多く、大人が読んでも楽しめます。
【こぐま社】
子どもに語る イタリアの昔話
(再話:剣持弘子 再話協力:平田美恵子)
発売日06/2003

<感想>
日本語で書かれた イタリアの民話集。全体的に子供の教育のための教訓的な民話というよりもテンポを大事にした話という印象です。日本の民話との大きな違いはやっぱりカトリックの影響が見えるところ。「法王様」とか「懺悔」とか「悪魔」「魔女」「火あぶり」と言った言葉が普通に(説明なく)出てきます。あっ、あと、食べ物が何かと絡む感じ。美味しい食べ物がいっぱいある国だとイタリアらしい一面が見える。
【PHP研究所】
きょうはイタリアン日和
(貝谷郁子)
発売日05/2009

<感想>
お料理エッセイです。 イタリア食品の話だったり、料理については向こうでしか食べられないものではなく、一般家庭でできるものだったり、こういう食べ物を加えるだけでイタリア料理なる又は「らしい味わい」になるものの話だったり・・・日本に住んで普通の生活の中で楽しめる食品の話になっています。基本的に読み物なので、レシピは簡潔に文章の下(ヘッダー)に注釈のように記されています。残念ながらカラー写真は少ない。
【プチグラパブリッシング】
Hot Drinks around the World
世界のホットドリンク

(プチグラパブリッシング)
発売日10/2005

<感想>
イタリアのcaffeも含めて世界中のホットドリンクのレシピと共にそのドリンクにまつわる話、そのドリンクの原料の話だとか、時にはその国の文化、伝説について書かれています。レシピを見るというよりも、その話がバラエティーに富んでいて非常に面白い。読み応えのある1冊です。もちろん実際に分量も書かれているので作ってみることができます。各国の気分に浸りながら、勉強するのもいい。
【未知谷】
詩の住む街 -イタリア現代詩逍遙
Una citta` dove vivono delle poesie
Visitando il mondo dei poeti italiani contemporanie
(著/訳:工藤 知子 )
発売日08/2007

<感想>
日本語で書かれています。オリジナルはもちろんイタリア語で書かれた詩なので、著者である工藤知子氏による意訳的な部分があるのでは?と思いますが、意訳はされていないようです。ただ、直訳体で書かれた詩は、正直、意味が理解できない箇所も多々ありました。しかし、書かれた詩の世界というか雰囲気を楽しむのはなかなか楽しいものでした。わからないなりに想像したりして。1つ、非常に好きになった詩がありました。「夜、ゲリラ風ドクターが」というタイトルで、Alda Merini氏の詩です。これは何度も見返すほど好きです。この詩の中で「夜、ゲリラ風ドクターが 忍び足で あなたの運命へとやって来る、(22頁本文1〜2行目抜粋)」この部分が、言葉でうまく言えませんがとても好きです。
【集英社 文庫】
イタリア 幸福の食卓12か月
(著:タカコ・H・メロジー)
発売日02/2002

<感想>
読み物系のお料理本です。イタリアでの12ヶ月、1年間の文化、生活の流れも知ることができます。カラーは表紙の次のページにあるくらいで、他はありません。なので、できあがったお料理の様子を見て楽しむことができないのは少し残念。読み応えがありますが、文体がやわらかいので最後まで楽しめました。
【世界文化社】
メディチ家 ルネサンス・美の遺産を旅する
(雨宮紀子 (その他), 南川三治郎 (写真))
発売日12/2010

<感想>
フィレンツェのメディチ家の関する本。一族代々の歴史やルネサンス期、芸術家達を擁護したその作品・エピソード等が書かれています。写真が豊富で、美術作品が好きな人も楽しめるかと思います。家系図と肖像があり、誰がどんなことをした、どこに嫁いだとかが解りやすい。フィレンツェを旅した時、一族所有だった建物や作品を沢山目にして、大富豪だったんだなというイメージしかなかったが、読んでイメージが変わった。両替商から始まった成金ではなく、フィレンツェの人々がメディチ家を支持した理由がわかる気がする。人情味ある初代の方針・教育がすばらしい。メディチ家の歴史を通して、フィレンツェがどのように辿ったのかも少しわかる。メディチ家を深く追求した本ではないので精通した方が読むタイプではないです。でも、これを期にメディチ家に興味がわいた。
【集英社】
イタリア貴族養成講座
〜本物のセレブリティとは何か〜
(著:彌勒 忠史)
発売日06/2008

<感想>
貴族は講座を受けてなれないけど、鷲づかみなタイトル。講座となっているのは、テーマが社交界(晩餐会等)の主催、舞踏会マナー、音楽・歌、と大きく3つに分けられていて、各章の最後に課題がある。それをクリアすると「辺境伯」→「侯爵」→「公爵」へとステップアップする・・・爵位の前に好きな名前を入れて、自称貴族を名乗ればいいさという遊び心ある設定で進みます。この本で紹介されている、お手本とされる?貴族はルネッサンス期のフェッラーラ公国のエステ家です。貴族は豪華な晩餐に舞踏会で毎夜ウフフアハハ、贅の限りお気楽に暮らしているイメージでしたが、貴族でいるもの大変なんだなぁ・・・人任せるだけでなく、自らもその知識を持っていなければならない。詠って歌って踊って演奏もできて、芸術の心得も必要。これが外交に繋がる大事な仕事、バカされたら侵略されるかもしれないという・・・上流階級も大変だ。
【マガジンハウス】
イタリア伯爵夫人が教えてくれた
魅力的な女性に変身するための8つのルール
(著:清水 晴子)
発売日07/2010

<感想>
女性のための自己啓発本。「イタリア伯爵夫人」というタイトルに惹かれたのですが、”伯爵夫人ならでは”の要素はなく、自己啓発の内容としては目新しいものではありません。女性として惹かれる点は、”一般女性”が自己啓発により自分磨きをし、伯爵の旦那様に見初められたというサクセスストーリーにあります。そこに至るために魅力的に見せるための努力をしなければならない、外見的にも内面的にも。この努力をすれば、こうなれる、少なくとも人生がかわるよという内容。目新しい内容はないと書きましたが、納得する話があります。男女平等といっても、男性のような女性よりも、女性らしい女性の方が魅力的にみられ、初対面でも好印象を得るということ。女性であることを生かさない手はないというものです。女を武器にするというは「悪」だと考えられがちですが、女性が女性らしい生活を(男性が男性らしい生活)を楽しむというのは、その性別に生まれた特権的なことなので、それを楽しまないのはもったいないという考え方です。
【集英社 文庫】
神曲 地獄篇
(著:ダンテ・アリギエーリ/翻訳:寿岳 文章)
発売日01/2003

<感想>
超訳本ではないので日本の古典を読んでるみたい。比喩表現の部分には注釈がついてます。毎ページの下部分には注釈がびっしりです。この注釈がないと何のことだかさっぱりです。なので本文を1〜2行読んで、注釈読んで、本文読んで、注釈読んで・・・なかなか読みごたえがありました。内容としては森で迷ったダンテが生きているのにあの世に足を踏み入れてしまう。で、現世に戻るために地獄→煉獄→天国とめぐる。地獄の層の先々で、生きている間に罪を犯した人々に会います。そして、毎度、ダンテはその人々に何の罪を犯したのかを聞きます。どんな責め苦を受けているのかの描写があります。地獄の様子の描写もありますが、ほぼ罪人記録のようです。当時のイタリアの政治的な罪の人、政治的な話も多いので、理解しにくい部分も多いです。罪人には他、ローマ時代やギリシャの発展していた時代についての王族・貴族もでてきます。
【宝島社】
ドレの神曲
(著:ダンテ・アリギエーリ/イラスト:ギュンターヴ・ドレ/翻訳:谷口 江里也)
発売日12/2009

<感想>
この本は地獄篇・煉獄篇・天国篇が1冊で簡潔に編集されています。さらっと全体を読んでみたい人向け。ただ3偏が1冊という圧縮率ですので、原作を読んだ後に映画化されたのを見たような感じ・・・訳はちょっと物足りない。けど、これはそういう絵が主なダイジェスト版みたいなのだから致し方ない。そして、3篇の圧縮率もとても違います。構成は地獄篇がメインで1/2を占めます。煉獄偏1/4、天国偏1/4です。地獄篇はダンテの政敵に対する捌け口部分が多いので、内容としてはここが一番のメインになるんだろうか。次の層の煉獄は軽い罪の人々が罪を洗い流すところで、山を登るに連れて罪が洗い流される。地獄のような過酷な風景は既になく美しいイメージです。次に天国に到着。ダンテの最愛の人、ベアトリーチェが天使に囲まれて迎えに来る。もう、愛で輝きまくりです。ダンテが非常に彼女を愛してたのがよくわかります。そして彼女の導きでどんどん上に上がる・・・上がって、上がって・・・地球も見下ろしてしまうほど・・・。まさか地球外に行くと思わなかった。どんどんベアトリーチェも輝いて、目では見えないくらい。でも、ここで悟りが。目でみるんじゃない!みたいな。
【幻冬舎コミックス】
ヘタリア Axis Powers
(著:日丸屋 秀和)
発売日03/2008

<感想>
この本はコミックです。国が擬人化されてキャラクターを成しています。とても興味深いのが、キャラクターの性格は各国のステレオタイプを元にされています。世界大戦中の枢軸国(ドイツ・イタリア・日本)と連合国(イギリス・アメリカ・フランス・ロシア・中国)を中心に、その他多くの国が登場し、当時の国の関係性や歴史をコミカルに描いています。イタリアは北と南の2人に別れて描かれており、北イタリアがメインキャラクター。話すときに手がぱたぱた動く、パスタが大好きなど、愛すべきキャラクターです。イタリア語学習者として、言葉や習慣を学ぶ上で役立つかと言えば、役立たないのですが(笑)、ただ、イタリアをもっと好きになる要素があると思います・笑。学習のちょっとした息抜きと、当時の歴史関係の豆知識として楽しいものだと思います。主題が戦時中の事であるというデリケートな分野ですが、戦争を軽視した作品ではないと思います。
【青春出版社】
幸運な人生を送る イタリア賢者の教え
(カタイチ アラタ)
発売日09/2004

<感想>
「イタリア賢者」というタイトルから、史実に基づいた本かと手にとったのですが、いわゆる自己啓発本でした。中世イタリアを舞台にした物語の中に、自己啓発を促す発想の方法が織り込まれています。内容は一般的なものです。舞台はイタリアでなくても成立するもので、わたしは子どもの頃に読んだ「進○ゼミ」のDMにあるサクセスストーリーの漫画を思い出しました・笑。その通りだなと思ったことに、象の話があります。 象は子どもの頃に足を縄でつながれていて、移動できる範囲が限定されていた。だから大人になっても、その移動できた範囲しか自分は動けないと思い込んでいて、放し飼いにされても繋がれていた頃の範囲しか動かないというもの。 とても興味深いことです。 自ら限界を作ってしまったら、その通りになってしまう。 語学の勉強でも同じ事が言えますね。


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