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はじめてのイタリア語 独学のための最初の本選びのポイント その1
「学習経験ゼロから独学ではじめてみたいけど、どのようなテキストを選んで良いかわからない」、または「勉強をはじめて見たものの、テキストの内容についていけず挫折しそう」という方に、1つの方法として参考にして頂ければ幸いです。
はじめに。 当方の経験(2010年〜現在に至る)による提案です。また、当方も日々勉強中の身ですので、こちらに書いたものより推奨したい方法に行き当たった場合、記述事項を変更する場合があります。あくまで、1つの提案・参考としてご覧下さい。
こういう方法もあるよ!というご意見も大歓迎です。以上、あらかじめご了承下さい。
ゼロからイタリア語にチャレンジ!最初に選ぶテキストの条件とは
【 その1 】 テキストの内容の焦点はどこ?!
1冊目は 文法中心のテキスト(旅行会話中心でない)
重要なポイントなので、赤文字で「旅行会話中心でない」と書きました。旅行会話中心の本とは、「旅行をすること、旅行先で使う会話が目的」の会話本(※注)です。
最初に選んではいけない本というと語弊がありますが、日常会話を独学で目指したい方には「最初のテキスト」として、おすすめしないという意味です。
「旅行会話」は、根本的にイタリア語の基本を理解するためのものではなく、あくまで「旅行で」使うであろう「文」を学ぶものです。すでに完成された文章です。だから丸暗記中心になりがちで、応用がききにくいです。その文が「なぜそうなるのか」わからず、丸暗記中心だと暗記の限界がやってきます。誰でもきっと「イタリア語は難しい!!」と思ってしまう。
例えば、イタリア語は主語(※1)によって動詞(※2)が変化します。
(※1=私、君、彼・彼女・貴方、私たち、彼ら・あなた方、※2例えば、食べる・聞く)
具体的な例をあげてみます。
食べるという動詞の原形は「mangiare」と言います。
- 私(= Io)はAを食べる → Io mangio A
- 私たち(= Noi)はAを食べる → Noi mangiamo A
- 彼(= Lui)はAを食べる → Lui mangia A
例として「私」「私たち」「彼」の場合をあげてみました。このように主語によって動詞が変化します。
旅行会話本では、多くの場面のイタリア語が「私は〜したい」等、「私」を基準にした会話文が中心となります。当然ながら旅行では、「私」が「どうしたいか」を伝える事が旅行を楽しむために重要だからですね。上記の例を見ていただくと、「私の場合」を丸暗記したとしても、「君」が主語になる場合には、応用がきないですね。ですから、「私」基準しか書いていない本は、「イタリア語」を学びたい方に、入門書としては、おすすめしません。
さて、そうなってくると「 全部丸暗記しないといけないのか!!」と、怖気づいてしまいますが、大丈夫です!実は、動詞の変化は、基本的に規則性があります。(残念ながら一部の動詞は不規則に変化しますが・・・。)こういった規則性(ルール)を学ぶが文法です。この規則を最初に学んでおけば、不必要な「丸暗記」を避ける事ができます。
再度、上記の例の食べるという動詞「mangiare」を見てみます。
語尾の「are」の部分がポイントとなります。
他の動詞で「are」で終わっているものは、同じ変化をします。
具体的な例として、「愛する」の動詞の原形は「amare」です。
上記の「mangiare」と比べて見ます。
- 私(= Io)はAを愛する → Io amoA
- 私(= Io)はAを食べる → Io mangio
A
- 私たち(= Noi)はAを愛する → Noi amiamoA
- 私たち(= Noi)はAを食べる → Noi mangiamo
A
- 彼(= Lui)はAを愛する → Lui ama
A
- 彼(= Lui)はAを食べる → Lui mangia
A
「are」の部分が変化したのがわかります。
文法とは動詞の変化の規則だけではありませんが、このように文を構成する規則を学ぶことで色々な文書に応用できるようになります。
こうした理由から、最初に文法書を手に取ることを推奨しています。
(※注)
旅行会話本の中にも文法について記載しているものもあります。しかし専門書ではないため、詳細に書いてあるものは少ない。もしくは、書いてあったとしても限定的なことが多いです。
→次ページ 【その2】 最初に選ぶテキストのボリュームは適正か
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